特定非営利法人東京都港区中小企業経営支援協会NPOみなと経営支援


●2013年8月「起業したい女性が乗り越えたい大きな壁

●2013年8月「起業したい女性が乗り越えたい大きな壁

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2013年 8月 「起業したい女性が乗り越えたい大きな壁
中小企業診断士 鈴木佳文

メールはkabun3@shienken.comまで願います。

 
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子育てが一段落して仕事に戻りたいと考えても、様々な要因から「会社に勤めて働く」という選択肢が取りにくい場合があります。

「起業する」という選択肢は、女性が自ら輝く場を作り出す上で、大きな可能性を持っています。自らの体験や、生活者の視点から生み出されるアイデアは女性起業家の強みであり、磨けば大きく光るものが多いのです。
しかし、様々な要因から起業を断念するケースも多く、特に乗り越えたいのは「家族の理解」という大きな壁です。

今回は、典型的なケースのひとつから、この壁を乗り越えるヒントを探してみましょう。

Aさんは、中堅企業の経営企画に勤めていましたが、結婚のために退職して専業主婦として家庭を支えてきました。

自分自身が体調を崩した際に友人から勧められたアロマセラピーを趣味として熱心に取り組んできました。スクールに通うなど熱心に最新の情報を集め、資格も取得しています。

子供が大学を卒業して就職したのを機にアロマセラピーのサロンを立ち上げたいと考えるようになりました。

そこで、経営コンサルタントに相談してどのように準備を進めるかを決め、サロンを開業している人の話を聞くところから始めて、少しづつ事業計画書を作成していきました。

夫からも「応援するよ」という言葉を貰っていたので張り切って開業に向けて進んでいたのです。ところが、Aさんの夫は銀行マンで、「女性は家庭を守ることに専念するべきだ」という考えを持っていました。

いよいよ開業に向けて動き出そうとした矢先、夫が強固に反対し、離婚して起業するか起業を断念するかという選択を選ばざるを得なくなったのです。悩んだ末、Aさんは、泣く泣く起業を断念しました。

Aさんは、夫が軽く発言した「応援するよ」という言葉を信じて進み、最終段階で反対されるという残念な結果になりました。
このようなケースでも、多くの場合は家族が愛情から反対しているということが殆どです。

Aさんは、キャリアを活かして一人で準備を進めてしまい、家族は「趣味の延長戦」としか認識していませんでした。それだけではなく、「家庭を顧みずに趣味に没頭している」というネガティブな認識をされていたのです。これでは、家族の協力は得られません。Aさんはどうすれば良かったのでしょうか?

私は、女性が起業するにあたっては「家族と一緒に事業計画書を作り込んでいき、家族を協力者にする」ことをお勧めしています。


自分自身が本気で取り組む姿を隠すことなく家族に示し、家族を協力者にしていくことが大切です。自分の取り組みについて批判されるのが嫌で一人で進めてしまうという方もいますが、「批判」ではなく「成功に向けた課題の指摘」と捉えましょう。家族など身近な人の反対は『宝物』なのです。

家族に夢を語り、夢に向かって進む自分の輝く姿を見せることが壁を乗り越える力になります。


そのためにもスタート段階から、「なぜ、この事業をするのか」「なぜ、自分がやる必要があるのか」「なぜ、困難があっても続けられると断言できるのか」という3つの問いにじっくりと取り組み、家族に熱く語れるようにしておきましょう。

「家族の理解」は大きな壁であると同時にチャンスでもあります。しっかりと家族とコミュニケーションを取り、「身近で強力な支援者」を手に入れた上で起業に向かって進んでください。

中小企業診断士・産業カウンセラー・女性労働協会認定講師 鈴木佳文

メールはkabun3@shienken.comまで願います。

 
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