特定非営利法人東京都港区中小企業経営支援協会NPOみなと経営支援


●2012年10月「ファシリテーションで組織を活性化」

●2012年10月「ファシリテーションで組織を活性化」

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2012年10月 「ファシリテーションで組織を活性化」
中小企業診断士:富岡 淳

メールはclassyj@rose.ocn.ne.jpまで願います。


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中小企業では社長の力が圧倒的に強いのが通常です。

社長の技術力、社長の人脈・営業力などが牽引します。しかし、外部環境が刻々と変化する現状においては、社員全員の叡知を結集しなければ業績を維持向上していくのは難しいでしょう。

組織を活性化するために紹介したいのがファシリテーションの技術です。

ファシリテーション(Facilitation)とは、「促進する、容易にすること」というのがもともとの意味です。

ビジネスの世界では、人と人とを結んで組織を活性化するための技術をいいます。特に会議を活発化させる司会進行の技術を指すことが多いのですが、単に司会役にとどまらず、組織を活性化させるリーダーの技術としても注目されています。

ファシリテーション型会議を単純化して図にすると次のようになります。


(1)共有

会議を始めるにあたり、まず場の雰囲気を作ります。あまり、深刻なムードの中では、あえて意見を出そうという気にはならないので、和やかな雰囲気を作ります。
また、限られた時間の中で結論が出るよう、その日の目標や進め方のルールを全員で共有します。

(2)発散

声の大きい人の意見だけが通るようなことは避けなければいけません。
人の意見を最後まで聴く、不明確なことは質問してより深く聞き出す、意見を言わない人がいたら促して話してもらう、などして出来るだけ多くの意見を引き出すように努力します。

(3)収束


意見が出切ったところで、意見のグループ分けや、構造化を行い、整理し分り易くします。ホワイトボードを使い文字を色分けするなど工夫するとより分り易くなります。

(4)決定

全員参加で合意形成を行ないます。
各人にとって必ずしも最良の案でなかったとしても、メンバー全員が支持できる案(全体での最適)を作り出すよう努力します。

そのためには、決定することのそもそもの目的をしっかり確認することが重要です。

いかがでしょうか。今までの会議は、社長が一方的に話す、それを社員が黙って聞いている、そのようになっていませんか?

だとすればファシリテーションの技術を使い、ぜひ社員の意見を吸い上げ、改善策を打ち出していってください。

以上


中小企業診断士:富岡 淳

メールはclassyj@rose.ocn.ne.jpまで願います。


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