特定非営利法人東京都港区中小企業経営支援協会NPOみなと経営支援


●2011年 1月 「チルチルミチル」の企業は 何故滅ぶ

●2011年 1月 「チルチルミチル」の企業は 何故滅ぶ

■経営お役立ち情報  ビジネスヒント情報―――――――――――――――――――■
■――――――――――――――――――――――― NPOみなと経営支援協会−■

2011年1月 「チルチルミチル」の企業は 何故滅ぶ

中小企業診断士 寺町 常治

メールはtteramachi@ace.ocn.ne.jpまで願います。


■――――――――――――――――――――――― NPOみなと経営支援協会−■

皆さんも良く知っている「チルチルミチル」とは、ベルギーのメーテルリンクが書いた童話「青い鳥」の主人公の名前です。

2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で幸福の象徴である青い鳥を探し求めて旅をするが、結局のところそれは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語。
この童話は、既に「青い鳥症候群」の名前が付く程に、自分の求めている「夢」は、他の所に有るのではなく、自分の懐の中に有ることを教えています。

この教訓をもとに私達の企業を考えた場合、企業の「夢」は、その企業毎に様々でしょうが、売上増加、利益増加、新製品開発成功等々が、企業の共通の「夢=目標」です。

その実現の道筋を他に探し求めてもその道は暗く、それよりも、その実現に至る道は自分の懐の中に有るんですよ、と童話「青い鳥」は伝えております。
自社が今、持っている人材、設備、技術の洗い出しの中から、次の「夢」が醸し出される事を教えております。

例えば、私達が住んでいる港区は東京のど真ん中、この様な場所で、製造業は成り立つのでしょうか? 
「チルチルミチル」の様に、居場所を求めて、他の場所に移るべきでしょうか?

この考えは、100%正しいとも、100%間違いとも言えません。

製造業=製造現場と考えるなら、都心の港区での製造現場の維持は困難が多いかも知れませんが、製造業は「創って、作って、売る」の3つの機能から成り立っています。
製造業の最初の機能「創って」の機能発揮には、港区は、良い場所です。

今の製造業が求めている「夢」の第一は売上の確保、売上の確保にはお客の確保が必要、お客の確保には「お客に喜んで戴ける商品」の開発製造が必要となります。

どうすれば、喜んで貰える商品が創り出されるんでしょうか? 
と頭を抱える問題が直ぐに待ちあがります。ここが企業の大きな岐路です。

最初の「チルチルミチルの中小企業は何故滅ぶ」の表題の様に、他に解答を求める「青い鳥症候群」に陥る事は避けたいものです。
お客に喜んで貰える商品は何か?  自分の企業が現在持っている、人、設備、技術で創れる商品開発を探し求める、自立した「チルチルミチル」に成らなくてなりません。

自立した中小企業、自分の頭で考える中小企業、自分で考えて動き回る中小企業なら、私達が居る港区は、製造業の「創る」機能の発揮場所としては最適な場所の一つと言えます。

どんな動き方をすれば良いんでしょうか? 

この点に関して、好例を提供してくれているのが、日経ビジネスに連載されている「隠れた世界企業」シリーズと思います。既に愛読されている方々が多いと思いすが、一つの分野で世界に伍して活躍している中小企業を紹介しているシリーズです。

この中で、東京都内の中小企業の活躍が載りました。東京都内でも世界に伍していける中小の製造業が活躍しているのを知る事は嬉しい限りです。

最近の例では、台東区のホワイトローズ社、ビニール傘を日本で初めて製造販売した企業です。例に漏れず中国等の海外の安価品に市場を奪われたが、顧客の声を切っ掛けに、壊れにくさを追求したモノ作りが成功して、「4800円のビニール傘」の高付加価値品で需要を獲得した事例。

或いは、目黒区の川邑研究所、創業100年の長寿企業で、当初は「便利屋」から出発した企業です。奇跡の生還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」を支えた個体被膜潤滑剤の開発販売に成功した事例が載っております。

この二つの中小企業の成功要因は、
・ホワイトローズ社の様に、経済のグローバル化が進む現在、安価な海外製品との競合は避けてられない。この競争に生き抜くには、高付加価値製品の開発製造をし続ける他に道は無い事、

・川邑研究所の様に、中小企業で有りながら、あらゆる専門家を社内に揃え、お互いに知恵を出し合う事で、取引先の「問題」を解決する製品を創りだすやり方を、私達に教えてくれてます。

現在の中小の製造業が、規格品を作り続けて、そのまま経営が成り立つ状態は既に過去のモノです。常に新しいモノを創り続けて、海外の安価品との差別化を図って、需要を獲得して行く以外に道は有りません。

何を創れば良いんですか? 

自分の懐に持っている人、技術、設備を基点にして、新商品の開発アイデアを探しましょう。
開発のアイデアは、数多くの、しかも異分野の人々のコミュニケーションの中から、生まれてくるモノです。

この港区は、狭いコンパクトな地区に、昼間人口が300万人を超える人々が集まる場所です。都内で最も事業所数の多い場所です。都内で最も海外国籍の数が多い人が在住している場所です。

この様に、都内随一の異分野、異人種の人々が集まっているのが港区です。
ここに異分野、異人種の人々が集まるコミュニティーを作り、この中での相互のコミュニケーションの蓄積から、「創発」としての新商品アイデアと開発は生み出されます。米国のシリコンバレーと同じです。

港区は、このコミュニティー作り、コミュニケーションの促進を図り、中小企業の皆様が自立した動きを高める事を支援しております。港区は、新製品・新技術開発支援、産学官連携支援、各種の融資支援等に、充実した支援策を準備しております。

「棚からボタ餅」式の成果は、絶対に期待出来ない厳しい現実は充分に承知している、そして、何とかしたい気持ちは山々だが、自分からどの様にして動けば良いんだ?、と思い悩む方は、先ず「NPOみなと」にご相談下さい。

大丈夫です!! 解決策は必ず見つかります。一緒に成って考え、動きましょう。

注1:「創って、作って、売る」の言葉は、三枝匡著「V字回復の経営」より引用
注2:「隠れた世界企業」:ホワイトローズ社の事例は、日経ビジネス12月13日号
川邑研究所の事例は、日経ビジネス1月3日号より引用

中小企業診断士 寺町 常治(てらまち つねはる)

メールはtteramachi@ace.ocn.ne.jpまで願います。




■――――――――――――――――――-― NPOみなと経営支援協会−201101―■

お役立ち情報目次へ

homeご挨拶npoみなと経営支援について会員紹介コンサルティング事業新着情報定例会報告お役立ち情報(コラム)サイトマップお問い合わせリンク